給湯器を使っている途中で突然お湯が出なくなり、リモコンに「112」というエラーコードが表示された。そんな症状でお困りではないでしょうか。エラーコード112は「途中失火」を意味し、一度は点火したものの燃焼中に炎が消えてしまった状態を示しています。この記事では、エラー112の原因から自分でできるリセット手順、修理が必要なケースの判断基準まで詳しく解説します。
エラーコード112とは?
エラーコード112は、給湯器が燃焼を開始した後に、何らかの理由で炎が途中で消えてしまったときに表示されるエラーです。リンナイ・ノーリツ・パロマの主要3メーカーで共通して使用されており、いずれも「途中失火」を意味します。
よく似たエラーコードに111がありますが、111は「初期点火不良」、つまりそもそも火がつかない状態を指します。一方、112は一度は正常に点火したにもかかわらず、使用中に炎が消えてしまう点が異なります。途中失火は、ガスや排気の状態が不安定なときに発生しやすい傾向があります。
エラー112が表示される主な原因
エラーコード112が表示される原因は複数考えられます。ここでは代表的な5つの原因を解説します。
ガス供給圧の変動
ガスの供給圧力が燃焼中に低下すると、バーナーの炎が維持できなくなり途中失火が発生します。LPガスの場合はボンベの残量低下や寒冷時の気化不良、都市ガスの場合は近隣での同時使用による圧力変動が原因となることがあります。
フレームロッド(炎検知装置)の汚れ・劣化
フレームロッドは燃焼中の炎を電気的に検知する部品です。この部品にすすや酸化被膜が付着すると、正常に燃えている炎を検知できなくなり、給湯器が「炎が消えた」と誤判断してガスを遮断します。使用年数が長い給湯器で特に発生しやすい症状です。
熱交換器の詰まり
熱交換器内部にスケール(水あか)が堆積すると、排気の流れが悪くなりバーナーの燃焼状態が不安定になります。その結果、炎がちらつき途中失火に至ることがあります。
排気閉塞
排気筒や排気口に鳥の巣、枯れ葉、クモの巣などが詰まると排気ガスの排出が妨げられ、燃焼に必要な空気の流れが確保できなくなります。不完全燃焼を防ぐ安全装置が作動し、途中失火として検知されます。
風の影響(屋外設置の場合)
屋外に設置された給湯器では、強風がバーナー付近に吹き込むことで炎が直接消されることがあります。特に排気口が風の通り道に面している場合、風の強い日に繰り返しエラーが出ることがあります。
自分でできるリセット方法
エラーコード112は、風の影響やガス圧の一時的な変動が原因であれば、以下のリセット手順で解消できる場合があります。特別な工具は不要です。
リセットしても直らない場合
リセット操作を試してもエラーコード112が繰り返し表示される場合は、給湯器内部の部品に問題が発生している可能性があります。
フレームロッドの交換が必要なケース
フレームロッドの汚れや劣化が進むと、清掃では回復できなくなります。炎が正常に燃えていても検知できないため、使用のたびに途中失火エラーが発生します。専門業者によるフレームロッドの交換が必要です。
熱交換器の洗浄が必要なケース
熱交換器内部のスケール堆積が進むと、お湯の温度が安定しない、異音がする、といった症状も併発します。専用の薬品を使った洗浄作業が必要で、これは資格を持った業者でなければ対応できません。
制御基板の故障
制御基板が故障すると、炎検知の信号処理が正常に行えなくなり、途中失火エラーが頻発します。落雷や経年劣化が主な原因で、基板の交換が必要です。
修理費用の目安
エラーコード112に関連する修理費用の目安は以下のとおりです。
| 修理内容 | 費用の目安(税込) |
|---|---|
| フレームロッド交換 | 8,000〜15,000円 |
| 熱交換器洗浄 | 15,000〜25,000円 |
| 制御基板交換 | 25,000〜35,000円 |
上記は出張費・技術料込みの一般的な相場です。症状や機種によって費用は変動しますので、正確な金額は現地での診断後にお見積もりとなります。
修理と交換の判断基準
エラーコード112で修理を依頼する際、修理で済ませるか本体を交換するか迷う方は多いです。以下の基準を参考にしてください。
使用年数10年が目安
給湯器の設計上の標準使用期間は約10年です。10年未満であれば部品交換による修理が経済的ですが、10年を超えている場合は修理しても別の部品が続けて故障するリスクが高まります。
交換を検討すべきケース
以下に該当する場合は、修理よりも交換をおすすめします。
- 使用年数が10年を超えている
- 過去1〜2年の間に複数回修理している
- 修理費用の見積もりが3万円を超えている
- 途中失火以外にも異音や水漏れなどの不調がある
- メーカーから補修部品の供給終了を告げられた
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まとめ
エラーコード112は「途中失火」を意味し、燃焼中に炎が消えてしまった状態を示すエラーです。111の「初期点火不良」とは異なり、一度は点火しているにもかかわらず途中で失火するのが特徴です。
風の影響やガス圧の一時的な変動が原因であれば、電源のOFF/ONや排気口の確認で解消できるケースがあります。しかし、フレームロッドの劣化や熱交換器の詰まりが原因の場合は、専門業者による修理が必要です。
使用年数が10年を超えている場合や修理費用が3万円を超える場合は、本体の交換も視野に入れましょう。当社では創業30年の実績と年間5,500台以上の施工経験をもとに、最適な対応をご提案しています。最短30分で駆けつけ対応が可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。
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