マンションにお住まいの方で、給湯器の交換を検討されている方は多いのではないでしょうか。しかし、マンションの給湯器交換は戸建てとは異なる制約や手続きがあり、知らずに進めるとトラブルにつながることがあります。この記事では、集合住宅ならではの注意点を分かりやすく解説します。
マンションの給湯器交換は戸建てと何が違う?
マンションと戸建てでは、給湯器交換の進め方に大きな違いがあります。主な相違点は以下の4つです。
- 設置スペースの制約 — マンションではPS(パイプスペース)やベランダなど、限られたスペースに設置されています。戸建てのように設置場所を自由に変更することはできません
- 排気方式の制限 — 排気の方向や方式は建物の構造によって決まっており、勝手に変更できません。排気口の位置が共用部分にかかる場合は特に注意が必要です
- 管理組合の規約 — 多くのマンションでは、設備の交換や工事に関する規約が定められています。事前の届出や承認が必要なケースがほとんどです
- 作業時間帯の制限 — 工事の音が周囲に響くため、管理規約で作業可能な時間帯が制限されていることがあります。一般的には平日の9時〜17時に限定されるケースが多いです
これらの制約があるため、マンションでの給湯器交換は集合住宅の施工実績が豊富な業者に依頼することが重要です。
マンションの給湯器設置タイプ
マンションの給湯器は、設置場所によって大きく3つのタイプに分かれます。交換時には現在の設置タイプを正確に把握しておく必要があります。
PS(パイプスペース)設置は、玄関横にある扉付きのスペースに給湯器が収納されているタイプです。排気方式には「前方排気」と「上方排気」の2種類があります。前方排気は扉を開けた正面に排気口があるもの、上方排気はPS上部から排気するもので、それぞれ対応する機種が異なります。
ベランダ壁掛け設置は、ベランダの壁面に給湯器を取り付けるタイプです。戸建ての壁掛けに近い形態ですが、ベランダは共用部分に含まれるマンションもあるため、管理組合の確認が必要です。
屋内設置(FF式)は、築年数の古いマンションに多い設置タイプです。室内に給湯器を設置し、給排気筒を通じて外部と空気を循環させます。設置スペースの確保や換気の問題から、現在は新規採用されることはほとんどありません。
交換前に確認すべきこと
マンションで給湯器を交換する際には、戸建てにはない事前確認が必要です。工事当日にトラブルが起きないよう、以下のポイントを事前にチェックしましょう。
管理組合への届出は最も重要な手続きです。多くのマンションでは、設備の交換に関して事前申請が求められます。申請書の提出から承認まで1〜2週間かかることもあるため、早めに確認しましょう。管理人さんや管理会社に連絡すれば、必要な手続きを案内してもらえます。
近隣住民への工事告知も忘れてはいけません。特にPS設置の場合、工事の音や作業スペースの確保で隣接住戸に影響が出ます。事前の挨拶は円滑な工事のために欠かせません。
搬入経路の確認も重要です。エレベーターに給湯器が入るかどうか、共用廊下の幅は十分かなど、事前に確認しておく必要があります。搬入が難しい場合は階段での運搬となり、追加費用が発生することがあります。
排気方式の変更可否については、現状の排気方向を維持するのが原則です。
マンション特有の費用差
マンションの給湯器交換費用は、設置タイプによって大きく異なります。以下は設置タイプ別の費用目安です。
| 設置タイプ | 交換費用の目安(税込・工事費込み) |
|---|---|
| PS標準設置(前方排気) | 15〜25万円 |
| PS扉内設置(上方排気) | 18〜30万円 |
| ベランダ壁掛け | 15〜25万円 |
| 屋内FF式 | 20〜35万円 |
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戸建てより高くなるケースとしては、PS設置で特殊な排気筒アダプターが必要な場合や、エレベーターに給湯器が入らず階段で搬入する場合が挙げられます。人件費や部材費が追加で発生するため、戸建ての同機種と比べて2〜5万円ほど高くなることがあります。
一方で、戸建てより安くなるケースもあります。マンションは給湯器から浴室やキッチンまでの配管距離が短いことが多く、配管工事が簡易になるため、その分費用を抑えられることがあります。
正確な費用を把握するには、現地調査を含む見積もりを取ることが大切です。当社では写真を送るだけで概算見積もりが可能です。
マンションでの給湯器選びのポイント
マンションで給湯器を選ぶ際には、戸建てとは異なる視点が必要です。以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
号数の変更が可能かどうかは事前に確認が必要です。号数を上げたい場合、ガス配管の径が対応しているかがポイントになります。16号から24号への変更では配管径の変更が必要になることがあり、その場合は管理組合の許可と追加工事が発生します。現在と同じ号数での交換であれば、基本的に問題ありません。
エコジョーズへの変更を検討される方も増えています。エコジョーズは高効率型の給湯器で、ガス代を約15%節約できるメリットがあります。ただし、エコジョーズは排熱を回収する際にドレン水(凝縮水)が発生するため、その排水経路を確保する必要があります。PS設置の場合はドレン排水の処理が難しいケースもあるため、施工の流れを事前に確認しておきましょう。
静音性は集合住宅では特に重要な要素です。給湯器の運転音は40〜50dB程度ですが、PS設置では扉内で音が反響しやすく、隣接住戸に伝わることがあります。最新のモデルでは静音設計が進んでおり、夜間の運転音を抑える機能を備えた機種も選択できます。
まとめ
マンションの給湯器交換は、戸建てとは異なる注意点があります。最後に、重要なポイントを整理します。
- 現在と同じ設置タイプ・排気方式の機種を選ぶのが基本
- 管理組合への届出は早めに行い、必要な手続きを確認する
- 近隣住民への工事告知を忘れずに行う
- 排気方向の変更は消防法に抵触する可能性があるため慎重に判断する
- 費用は設置タイプによって異なるため、正確な見積もりを取る
- エコジョーズへの変更はドレン排水の処理を確認する
当社はマンションの給湯器交換実績が豊富で、年間5,500台の施工を行っている正規販売店です。10年W保証で交換後も安心してお使いいただけます。設置タイプが分からない場合でも、お気軽にご相談ください。
